「っていうか、あなたは何者?」同じ制服を着ているので、先輩?なのかしら。
 「おっと、失敬。私は園子。あなたと同じ深高の二年生ですよ」
 「哲子です。で、園子さんは私を何処に連れて行こうと?」
 「いいところー」怪しいのである。
 入学式当日、しかも学校にたどり着く前から変なのに絡まれてしまった。

2.ポリ容器置き場

 今思えば、どうして私は先輩について行ったんだろう。あの時ゆ、ゆうやく振り切ってさ、入学式に参加してれば普通の高校生活をエンジョイ出来たのかな…。それは無いか、友達出来たって制服を売ってくれなんて言ったらドン引きするよね、普通。
 つまり、制服ノルマというスティグマが私の心に暗い影を落とし、怪しいルートへと私を進ませたのだ。
 「哲子ちゃん、こっちだよ、はやくぅ」やっぱり金髪は目立つなぁ。
学校で先生に何も言われないのかな。私は小走りして先輩に追いつく。
先輩は駅を出てから学校とは逆方向に進んだので何処に連れて行かれるのかと思ったけど、
なんてことはない裏通りを進んだだけでほぼ学校の眼と鼻と先と言える場所に到着。
 「ここで〜す」そう先輩が指し示す扉にはこう書いてあった。
 「ポリ容器置き場?」マンションのゴミ捨て場の様な。
 「大丈夫、臭いのは最初だけだからっ」
 「この中に入るんですか?」
 「そうだよ」