ため息をつきつつ、哲子は電車を降りて改札の方へ向かう。
 「制服、ねぇ・・・」哲子の心情が思わず口から漏れ出す。
 「ねえ、そこのひと」
派手な金髪の女子高生を横目に哲子は通り過ぎようとした。途端、
「ねえ!君だってば、そこの女子高生!」
どうやら哲子に呼びかけていたらしい。
 「え、わたしですか?」哲子はやや狼狽する。こんな娘、私の中学校にいたかしら?
 「そう、君ね。あなた征服に興味あるの?」
 「あ、いえ!その・・・家の仕事がそういう関係なんです。衣料品の・・・小売でして」
 「そうなんだあ。うんうん、征服は良いよね〜」そう言って彼女は哲子の肩に手をかける。なんて馴れ馴れしい奴!
 「あの、すいませんが急いでるもので」
 「え、何か予定あるの?」
 「入学式があるので」
 「あ、新入生!そっか〜。入学式は外せないよね〜。そうかそうか」
何かを思案している。そもそも入学式でなくてもこの時間帯に学生がフラフラしてていいわけないだろうに。
(不良少女め・・・)見た目も言動も常識外れのこの女に、哲子は軽蔑の気持ちを抱く一方で
少しばかり、好奇心が湧くのを禁じ得なかった。

二人で改札を抜けると。 不良少女が突然哲子の腕を引っ張ってきた。
 「面白いとこがあるんだ。ちょっと私についてきなよ」
 「だ、だから言ってるじゃない!入学式だって!」
 「平気平気。サボッちゃいなよ」
よく見ると自分と同じ制服を着ているのに今更ながら気づいた。
この娘・・・先輩ってこと・・・?

個人的に書き直してみた。