ホラー川本「ブリーさん」

鋼兵アンチのあなたの元に電話がかかってきます。
なにか聞き覚えのある声です。

プルルルルル、プルルルルル、ピッ
「もしもし?こちら幕張なんですけど……」

電話はぷつりと切れてしまいます。
いたずら電話かな?
でもこの声どこかで聞いたような?
そう思っているとまた電話がかかってきます。

プルルルルル、プルルルルル、ピッ
「ニコニコオフパコクラブ」

電話はぷつりと切れてしまいます。
あなたはこの単語に聞き覚えがあります。
そして、やはりこの声には聞き覚えがあります。
そう思っているとまた電話がかかってきます。

プルルルルル、プルルルルル、ピッ
「若い子一人……オネガイシマース!!!」

そこであなたは気づきます。
何度も聞いたあのライブにそっくりだと。

プルルルルル、プルルルルル、ピッ
「おじさんテンション上がっちゃったから」

あなたは電話を切ります。
あなたはこの電話を知っています。
次には、電話先の男がデリヘルを呼んじゃうことを知っています。

電話がまたかかってきます。
あなたは電話を切ろうとします。
しかし、電話は勝手に繋がります。

デリヘルを呼ばれる。
その心配は杞憂に終わります。





あなたは、電話先と、耳元に重なる2つの声を聞きました。

「生きてないから消さなきゃ」