エメ太郎

むかしむかしある掲示板に入谷おじいさんとアオイおばあさんが住んでいました。
毎日、おじいさんはコナンスレを荒らしに、おばあさんは高校野球板を荒らしに行きました。
おばあさんがエメエメとスレを荒らしているとスレの下流から
ムッシュジュテーム
ムッシュジュテーム
とエメラルドが流れて来ました。
おばあさんはこの立派なエメラルドを持ちかえり有料ブログに公開することにしました。
おばあさんが写真を撮ろうとすると、だしぬけに、エメラルドぽんと中から二つに割われて、
「アッアッアッアッアッアッ」
 と勇ましいうぶ声を上げながら、汚ならしい中年が元気よくとび出しました。
「エメラルドから産まれたからエメ太郎と名付けるエメ!!」
「待つヌカ!このビブラート…間違いない!これは忌み子だヌカ!絞め殺すヌカ!」
「駄目エメ!殺すと祟りにあうエメ!」
二人は不承不承に300円分の団子を持たせて家から叩き出しました。
「アンチシネッ…クソッ…」
勘当されたのはアンチのせいなのでエメ太郎はアンチを退治する旅に出ることにしました。
しかし彼は数少ない団子を初日で食べきってしまった上に臭いため誰を味方にすることもできませんでした。
「これも全てアンチが悪いんだ…クソックソッ」
・・・・・・・・

「アレがアンチスレ…やっと見つけたエメ…」
やっとこさアンチヶ島にたどり着いたエメ太郎。彼はアンチを根城から誘き出すために自慢のハイトーンボイスを放った
「アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ」
すると なんということでしょう
エメ太郎の尻からエメラルドがざっくざっくとあふれ出し、たちまちふねいっぱいになりました。
「わっ、わっ、とまれ! とまれ! とまるエメー!」
ついにふねは、エメラルドのおもさにたえられなくなり、そのまま海にしずんでしまいました。
それからは不快な奇声は聞こえなくなり皆幸せに暮らしましたとさ
めでたし めでたし。