童話カワモト 『へンゼルとグレーテル』

 むかしむかし、とある平和な住宅街にベンデルとスゲーデブという2人格がいました。
川本恒平である2人は居候先の家主である弟にやっかまれて、大泉学園前に置き去りにされてしまいます。
あわや住所不定無職の危機。
と、ここで機転を効かせたベンデルはあらかじめ道に落としておいた緑の胆石を目印に弟宅へと帰ります。
ところがそれを見つけた弟に通報されかけ泣く泣く退散することに。

 仕方なくいつものようにアンチにリンチを受けていると、なんと目の前にはお菓子の家が。
しかし食い物にうるさいスゲーデブはこれを一蹴。お菓子の家が寿司で出来てこないことに大激怒。
唖然とする魔女を前に「魔女はアンチ!」と叫びながら煮えたぎる鍋へ直接ダイブ。
ここでお得意のビブラートを披露するもときすでに遅し。
そこには数台のスマホとともにぷかぷかと浮かぶ41歳の姿が。
魔女はそれに唾を吐きかけゴミ箱へIN。

 弟は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。