https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-05/S216T5T1UM0W01

米地方銀行の株価の下げを見越した投資が積み上がっている。広がる銀行セクター危機の不安が今春市場を動揺させたが、それをしのぐ水準を示す指標もある。

  IHSマークイットのデータによれば、「SPDR S&P地方銀行ETF(ティッカーKRE)」の発行済み口数に占める空売りの割合は37%に急上昇し、今年3月のシリコンバレー銀行(SVB)破綻後を上回った。

  米連邦準備制度が政策金利を当面高止まりさせる観測が強まり、債券相場が打撃を受ける中で、投機的ポジションが膨らみつつある。金利が最低水準だった状況で発行された固定利付債や低金利ローン債権を保有する銀行は、さらに大きな損失を被る恐れがある。