月収8万円で貯金55万円、実家暮らしを満喫する40代“子供部屋おじさん”のリアル

「僕も家族もいまの生活になんの不満も感じていませんよ」と話すのは、稚魚さん(仮名・42歳)。

“エンジョイ子供部屋おじさん”のリアル
 稚魚さんは、実家住まいの独身。40代にもかかわらず、いままで1回も一人暮らしの経験はなく、小学生のころに親から与えられた部屋で生活する、いわゆる“子供部屋おじさん”である。

 だが、悲壮感はまったくない。自身の現状について「“エンジョイ子供部屋おじさん”ですね」と微笑む。

 稚魚さんは3人姉弟の末っ子。姉2人は高校卒業後、家を出て一人暮らしを始めたそうだ。

高校卒業後「ちょっと就職はいいかな~」
「姉は7歳上と3歳上。2人共ちゃんと就職して、今は結婚してそれぞれ子供が2人いて。車で1時間ぐらいのところに住んでいます。僕も一応、工業高校は卒業しているんですよ」

 姉たちが王道ルートの人生を歩んでいる一方、稚魚さんは高校を卒業したものの、就職活動をしなかったという。