<日米株価>再び全面安 下落の底、見通せず
市場では、景気の基調や金融システムは強固で、今回の株安が景気後退に
つながるとの見方は少ない。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は8日の米テレ
ビ番組で「世界経済が急速に成長し、結果として世界の中央銀行が金融緩和
をやめるかやめようと考え始めたため、市場が調整している」と述べた。現時
点でFRBが利上げを遅らせるなどして、株価押し上げに乗り出す考えがない
ことも明らかにした。一方、市場関係者には「株安一巡には時間がかかる」
(三井住友アセットマネジメントの石山仁チーフストラテジスト)との見方が広
がっている。石山氏は「今後も米国の経済統計やFRBの動向次第で株価は
上下動する。ダウが一時的に2万3000ドルを割る可能性も頭に入れないと
いけない。日経平均も勢いがついてしまうと2万円近くまで落ちるかもしれな
い」と分析する。楽天証券の窪田真之チーフストラテジストは、「乱高下を嫌気
した投資家の売りはまだ終わっておらず、ダウは値を下げきっていない」と
指摘する。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180209-00000130-mai-brf