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FX会社によって為替レートは微妙に違う
「僕らが注目したのは、FX会社2社の為替レートの開き。同じ時間で比べたら、2社の為替レートは同じだと思われがちですが、異なることがよくあります」
ひとつの市場で売買されて価格がひとつに決まる株と違って、為替は「参加者がいれば、そこが市場」。
A氏とB氏が「じゃあ100円で1万ドル取引しようか」と合意すれば、それが為替レートとなる。
なかには「くりっく365」や「大証FX」のように取引所で取引される為替もあるが世界的には希有な例。
基本的にA氏とB氏が「じゃあ、その値段で」と意見の一致を見たら、それで価格が決まるのが為替取引だ。
まったく同じ時間に甲氏と乙氏が「じゃあ99円で」と違うレートで取引を成立させたって不思議はない。
ただ、それでも為替市場は世界的にひとつのレートで動いているように見える。
それは取引参加者が「隣はいくらで取引してるかな」とチラ見しながら取引しているから、何となく同じような価格に落ち着いているだけなのだ。
だから、市場の実勢レートはどこで見ても大差ないというのが通常。
「ただ、週明け最初のレートや大きな経済指標の発表直後など、相場が動きやすいときには、FX会社によってかなり差が開くことがありますよね」
2社のレートを横に並べてずっと見ていると、意外に動き方が違うことに気がつくだろう。
ただ、差が開くといっても20銭も30銭も開くことはほとんどない。開いても通常ならせいぜい2銭、3銭程度だ。
「ただ、2社間のレートが大きく開くことがあります。
ごく一部なんでしょうが、レートを操作するFX会社があるからです。いわゆる“ストップ狩り”がその典型ですね」
ミスターブレインさんの大好物はストップ狩り
ストップ狩りという言葉、聞いたことがあるだろうか。
一部のFX会社が行っているとささやかれている、市場の実勢レートと異なるレートを一瞬だけ提示する行為だ。