●フレーム補間を行えるソフトウェア(2021/12時点 訂正版)

1.SmoothVideo Project (SVP)
リアルタイム変換(動画ごとの事前変換作業が不要で、普通に動画を再生するだけでよい)。
SVP自体はオープンソースであり、フリーで使用可能だが、専門知識が必要。
しかし、誰でも簡単に使用できる、AviSynth用SVPスクリプトを内蔵した改造版PotPlayer(https://forum.videohelp.com/threads/397013-PotPlayer-NS-Uplavnyalka-(SVP-port)-60fps-debanding-noise-levels-pxshad)などのフリーウェアや、
フリーウェア版よりインストールや更新が容易で、Youtubeのフレーム補間なども簡単に行うことができる、有料版「SVP Pro」(約3000円)もある。
破綻(輪郭線がウネウネする)がよく起こるが、動き検出のgridサイズなどを設定可能なので、設定を煮詰めれば軽減できる可能性あり(https://kokomins.wordpress.com/2019/10/26/svp-4-setup-guide-for-smooth-60-fps-anime-playback/https://blackmickeysvp.blogspot.com/2017/07/svpbeta.html?m=1など参照 ※どちらも有料版のPro専用)。
なお、AviSynthを利用する改造版PotPlayerなどの方が、ffdshowを利用するSVP Proよりも、GPUの負荷が軽く、また、シーク時のプチフリーズなどの問題も少ない。

2.Fluid Motion
リアルタイム変換。
製作時に数多くのコンテンツを実際に観ながら調整しただけあって自然な補間効果が得られるが(SVPより品質が高い)、実用上、PCのハードウェア構成を
・グラフィックカード2枚挿し=通常用GPU(NVIDIA製も可)+Fluid Motion搭載の古いAMD製GPU
・最新のFluid Motion搭載APU(AMD製GPU統合CPU)+外付けGPU(NVIDIA製も可)
のどちらかにする必要があり、SVPよりもコストがかかる。4Kで使うならAPUの4750G、5700G以上が必要(4650G、5600Gだと場合による)。
以前は24fpsまでの元動画のみに対応だったが、現在は72fpsまで対応。
※正常に動作するドライバーは一部バージョンのみであることに注意(radeon-software-adrenalin-2020-21.5.2-win10-64bit-legacyasics-june21-legacyなど)

3.DaVinci Resolve Studio
再生する動画を、1つずつ事前に変換する作業が必要。
約3万4000円。
「Optical Flow+speed warp+シーン検出」設定なら、AIによる非常に高精度なフレーム補間を行うことができる(体験版で試用可)。
無料版もあるが、こちらはOptical Flowしか利用できない。

4.Rife-App
Dain-Appの後継ソフトウェア。
再生する動画を、1つずつ事前に変換する作業が必要。
24.90ドル。しかし、後述のFlowframesの無料版を使えば、Rife-App 3.1を無料で利用できる。
補間精度は高い(DaVinciResolveに並ぶレベル)。また、最も設定項目が多く、調整により破綻を回避しやすい。
Dain-Appは非常に動作が重かったが(長さが数分程度でなければ、実用は難しいレベル)、Rife-Appは25倍高速になった(現在はTopaz Video Enhance AIより圧倒的に早い)。