>>357
 問い質せば “未知のウイルスというのはデータベースに登録していないマルウェアのこと” と白状するかもしれません。なら初めからそう言えばいいのです。そしてその場合、自社のセキュリティソフトで検知できるマルウェアを多く使ってテストすれば、検出率はいくらでも高くできるのです(100パーセントにしないのはそこまでするとうそ臭くなるからセーブしたのでしょう)。すると彼らは、“信頼できる第三者機関がテストしている” と食い下がってくるかもしれません。だいたいの場合、“信頼できる第三者機関” というは、信用できないものであることが世の常です(恐らく裏でつながっていることでしょう)。こんなテストは茶番。つまり、“キャノンも信用に値しない” ということになります。
 セキュリティソフトでPCをスキャンしてもマルウェアが見つからないのは、マルウェアに感染していないからではなく、やはりマルウェアを検知できてないと考えたほうがよさそうです。実際にはセキュリティソフトが検知できるマルウェアの何万倍・何億倍のマルウェアが出回っているはずです。マルウェアを感染させる側も、主要なセキュリティソフトに引っかかるようなマルウェアを仕込むはずがありません。犯罪なのですから。
 セキュリティソフトの効果は非常に限定的であり、先で述べた最新バージョンのセキュリティアップデートを適用しておけばセキュリティソフトは必要ないものです。セキュリティソフトベンダーは必要ないものを必要なものだとだまして売っているのです。これは詐欺です。しかし、この詐欺を見破るのは難しいかもしれません。たとえば四大新聞のパソコンのハウツー記事などに「この記事の読者のみなさんは当然アンチウイルスソフトの類いは使っておられるだろうが」と、使うのが当たり前と思わせるような記述がされていたりします。これはお金をもらっているからそう書いているのです。こういうのを「情報操作」と言います。極めつけは次です。警視庁のホームページでセキュリティソフトの使用を推奨していたりします。警察が詐欺会社の応援してどうするんですか。だまされるのも無理はないかもしれません。