>>216
>>258
 全くそのとおりだと思います。もしかして西の名探偵さんは>>306の人ですか? まるで “警部補 古畑任三郎” か “外交官 黒田康作” のごとき鮮やかな手並みで見事に真実を糾明しましたね。さすが西の名探偵を名乗るだけのことはあります。お見事です。
 差し出がましいのは承知の上で、私のほうからも補足して説明したいと思います。現在 “一般的に” 推奨されているセキュリティ対策には次の二つあります。一つは、OS含めブラウザ等のソフトウェアを最新のセキュリティアップデートが適用された最新バージョンにすること。もう一つが、セキュリティソフトの導入です。
 セキュリティアップデートで行われるのはプログラムに見つかった脆弱性(セキュリティホールとも言う)と呼ばれる箇所の修正です。マルウェア(悪意のあるプログラムのこと。いわゆるコンピューターウイルスもその一つ)は脆弱性を利用してコンピューターに感染するので、それを修正してなくすのです。これはたとえて言えば、壁に開いた犯罪者(マルウェア)が侵入できる穴を修理してふさぐようなものです。なお、言うまでもなくこの修正はOSやブラウザ等のソフトウェアベンダー(マイクロソフト・アップル・Google等)が行います。
 対してセキュリティソフトは、マルウェア自体を検出・除去します。マルウェアのパターンファイルをデータベース化し、セキュリティソフトはそのデータベースを参照してマルウェアを検出するのですが、データベースに登録されている既知のマルウェアは検出できても、未知のマルウェアや、既知のマルウェアをほんの少し改変した亜種のマルウェアは検出できない、という問題点があります。これはたとえて言えば、壁に開いた穴の前で犯罪者の写真の束を持った警備員が見張っているが、その写真とちょっとでも違う犯罪者や、そもそも写真のない犯罪者は素通りできてしまう、といったところです。