電脳化することで「デジタル上で人間は生き続けられる」と主張するマインドエミュレーション財団が登場


「人間の肉体は死んでしまうが、心をデジタルでエミュレートすれば人は生き続けられる」と
主張し研究資金の寄付を募る財団のウェブサイトが発見され、ソーシャルニュースサイトの
Hacker Newsなどで注目を集めています。


財団のウェブサイトをのぞいてみると、「Mission(使命)」の欄には「あなたを作っているのは
あなたの心です。マインドエミュレーションによって、あなたの心は肉体が死んだ後も生き
続けることができます。エミュレーションの実現を加速させるために、科学研究への
資金提供および研究を行うことが我々の使命です」と書かれています。

マインドエミュレーション財団によると、人間の心は創発的な特性を持ったコネクトームの
一部であるとのこと。コネクトームは神経回路全体を表す生物学的なものであるため
「人間のコネクトーム全体をデジタル上でエミュレートできたなら、人間の心もエミュレートできるだろう」
というのがマインドエミュレーション財団の主張です。


マインドエミュレーション財団は、コネクトームのエミュレートを実現させるには脳にある神経回路の
接続部・シナプス全てをマッピングできるようになることが重要であると述べており、
磁気共鳴画像法(MRI)が2017年にナノスケールのレベルまでスキャン可能になったことから
「脳全体を傷つけることなくシナプスを完全にマッピングする技術の登場はそう遠くない」と述べています。

https://gigazine.net/news/20200903-mindemulation/

人間をエミュレートする時代か