不正アクセス禁止法は、広く解釈すれば適用しうるものの、
セキュリティの実質がないところに、セキュリティの侵害を
認める方向へ解釈を広げるというのは納得しがたい。

法では、「制限されている」機能に対して、
一定の方法でアクセスするのが不正アクセスだとしている。

現状のAPIによるdat取得は、契約などの特別の地位を必要とせずに、
公開されている対応専ブラを使えば、誰でも行うことができる。
誰でも行うことができる正規のアクセスには、
誰でも送信できる認証情報がある。
誰でも送信できる認証情報と同じ情報を送信すれば、
誰でもAPIによるdat取得を行うことができる。

結局、最初から誰でもAPIによるdat取得を行うことができるのであって、
この状態を、「制限されている」状態に含むように法解釈や事実認定を行い、
そして、制限に対する侵害であるというのは、やはり納得しがたい。