(#▼皿▼)ぴこまりゅ都市伝説「人面犬」

ぴこまりゅは、ゴミを深夜に出すことが習慣となっていた。
ルール上では、ゴミは収集日当日の朝に出すと決まっている。
しかしぴこまりゅは朝が弱く、ゴミを出し忘れてしまうことが多々あったため、夜に出す癖がついていた。

「とっととゴミ出しして、早く寝よう。」

そそくさとぴこまりゅがゴミ捨て場へ向かうと、野良犬が既に出されているゴミを漁っていた。

「くそ野良犬かよ…シッ、シッ!」

追い払おうとしたその犬が振り向いてこちらを見た時、ぴこまりゅはギョッとした。
なんとその犬の顔は人間のものだった。
突然の出来事に目を疑ったぴこまりゅが犬を凝視してみるも、なんとなく人に似ているというレベルではない。

どこをどう見ても完全に人の顔だ。

不意の出来事にぴこまりゅが身動きを取れないで立ち尽くしていると、人面犬は
「ほっておいてくれ。」
と一言喋って、どこかへ行ってしまった。