乞食とは、いわゆる「物乞い」のことです。元々は仏教用語ですが、一定以上の年齢の人は、路上で食料や小銭などを通行人に求める人や行為をイメージする人も多いのではないでしょうか。

最近では、「ネット乞食」というインターネットを利用した新手の物乞い(詐欺まがいのものも含む)が登場し、乞食行為は新たな展開を見せ始めています。



乞食は禁止されている

乞食行為は、軽犯罪法や多くの自治体の条例によって禁止されています。

軽犯罪法第1条の22に「こじきをし、又はこじきをさせた者」は「拘留又は科料に処する」と定めがあります。

また、児童福祉法は、児童に乞食行為をさせることを禁止しています。乞食行為は、日本の高度経済成長の1つの象徴であった大阪の世界万博に合わせて禁止されるようになったと、一説ではいわれているようです。

法律的には、憲法上の国民の勤労義務を根拠として、労働もせずに安易に他者から金品を得て生活することを防ぐ趣旨で禁止されている、と考えられているようです。