史上最年少・25歳での紅白歌合戦の司会者・オリンピックのキャスター……と、言うまでもなく、司会者として
唯一無二の立ち位置を掴んだ男・中居正広。その司会術は天才的にすら見えるかもしれません。
 しかし、中居自身は「話すのは、正直、苦手分野なんですよ」「こう見えてもパッと言葉が出てくるタチではなく、
記憶力が悪いのは自分でもわかっている」と語ります。 バラエティ番組でのトークは即興的なもの、という印象が
強いため、先天的な才能に見えてしまいがち。ただ、中居に限っては、そうではないのです。

 ジャニー喜多川氏も「自分で個性を作っていく」人として中居の名を挙げ「中居君なんか、最初はものすごく
二枚目というか、まじめでねえ。あそこまでしゃべれる人間でもなかったし、おとなしかった」と語ります。

 例えば2009年の紅白歌合戦では台本を全部頭の中にいれ、コンビで司会を務めた笑福亭鶴瓶に自ら合図を出し、
引っ張っていたという中居の司会術は、実は長い時間をかけ、綿密な準備の上に生み出されたものなのです。
今では当たり前になっていますが、そもそも、アイドルが司会者として活躍し続けるということ自体が、前例のない
ものでした。
(ジャニーズは努力が9割 霜田明寛)より