シネマトゥデイ 

[映画短評]『クソ野郎と美しき世界』新しい地図を手にしても、読み方すらままならない姿こそが現実

https://www.cinematoday.jp/review/4915

これを「映画」と呼ぶのは酷だ。元国民的アイドル3人が個々に再始動するにあたり、広告業界主導で企画された、
コンテクストマーケティングに基づく“ストーリー性のあるプロモーションフィルム”と呼ぶのが正確なところだろう。
逃走・彷徨・喪失、そして再生の祝祭。隠喩だらけのシュールな物語に包んだものの、コンセプトの骨組みはあからさま。
粗野でありながらリリカルな太田光作品が頭ひとつ抜け、企画自体への批評精神も感じさせ、最も映画を志向している。
新しい地図を手にしても、方角はおろか読み方すらままならない草g剛の姿こそが路頭に迷う現在そのものであり、
不安と希望が入り混じる彼らの旅立ちが象徴的に視覚化された瞬間だ。

2/5点

この批評がものすごく的確。多分ヲタが地図にモニョるのって
この「すべてが最初から仕組まれてた何か」感満載だからだと思う