それにしてもファンが熱心になるスマノミクスは本当に経済に影響を与えているのだろうか。解体したSMAPファンクラブにはおよそ100万人の会員がいたとも
言われており、例えば、全員がカップヌードルを1個購入したとすると、単純に売り上げは約2億3000万円にもなる。

 エコノミストの森永卓郎氏にも聞いてみると、
「経済全体から見ますと、2億円というのは少ない数字なんですね。GDP(国内総生産)自体は500兆円くらいなので、10億円や20億円を超えても全体への
影響はほとんどないんですよ。
 ただ、この(スマノミクスによる)広告宣伝効果が継続していくのなら、(元メンバーたちに)次から次へとCMオファーが来ると思うので、それを全部合わせれば
何百億円、うまくいくと1000億円を超えるような効果も出てくる。そうなると大きいですよね。
 普通、解散すると人気はパタッと落ちがちですが、SMAPはそうならなかった。キムタクも映画をはじめとして引っ張りだこになっていますし、
それだけファンを引きつける力があったということなんでしょうね」
 全国各地で発動中のスマノミクス。これもSMAPの25年間がもたらした功績だ。