非処女との結婚、いわゆる“お下がり婚”ってやつは、はっきり言って男にとっちゃ地獄みたいなもんだ。女が一番美味い時期――10代後半から20代前半のピチピチで処女っていう最高の状態――は、どうせ元カレだの遊び人だのが責任も取らずに散々しゃぶり尽くしてんだよ。甘い蜜も肉体の張りも、一番新鮮な時期の快楽も、全部そいつらが腹いっぱい味わって、飽きたらポイッ。で、その食い散らかした残りカスを“結婚”っていう包装紙に包んで、最後に渡されるのが俺らの役目だってか?
 こっちはもうシケた賞味期限切れの肉を押し付けられてんのと同じで、処女の輝きも若さのジューシーさもねぇ。残ってるのは扶養義務っていうクソ重い荷物だけ。つまり、前に遊んだ男どもはタダ飯感覚で女の一番良い部分を好き勝手に食って去っていき、最終的に“後始末”を任されるのが結婚相手の男。考えてみりゃ、こんなの真っ赤なババ抜きだよな。うっかり掴まされたら最後、残飯処理係として一生働かされる。これを“幸せな結婚”だなんて笑わせるんじゃねぇ、って話だ