■戦争犯罪人であるDSアメ公一味が戦前の日本やプーチンを「戦争犯罪人」呼ばわりするバカらしさ

クライテリオン 2020年1月号

伊藤貫:アメリカ外交がどれだけ酷いかっていうとね、
例えば過去72年間のパレスチナ人に対するあの残酷な扱い。
国務省官僚、政治家、マスコミ人、彼らは長期間のパレスチナ人に対する虐殺と虐待を全然反省してないですよ。ケロッとしてる。

イランに対しても、数年前にアメリカが押し付けた核合意をアメリカがさっさと破って、
苛烈な経済制裁をかけて、イランが全く石油を輸出できないようにぐいぐい追い詰めている。

今のイランの状態は、1941年の日本の状態と同じですね。「座して死を待つか、負けを承知でフェイト・バックするか」という苦境。
イラン経済は首を締められて、通常の金融取引さえできないわけでしょ。しかも、そもそもイランの民主体制を破壊したのはアメリカですよ。

CIAが1953年にクーデターを仕掛けて、
民主的な選挙によって選ばれたモサデク大統領を引きずり降ろして、アメリカの言いなりになる腐敗した傀儡独裁者を「パーレビ王朝だ」とか言って押し付けたのだから。
過去66年間の米政府のイラン政策に、「アメリカ外交の良心」なんて皆無ですね。しかも現在のアメリカには、イランと戦争したがっている奴が多いのよ。

イスラエル・ロビーやネオコン族やウォール街のユダヤ系金融業者とか、ポンペオ国務長官とか、トランプの義理の息子のクシュナーとか。
彼らはイランを破壊したいのです。トランプは変な奴だから「やるぞ、やるぞ」って叫んでイランを絞め殺すような振る舞いをしておきながら、最近は突然怖気づいて…。」

伊藤貫:アメリカ外交に良心があるかっていうと、2003年のイラク戦争っていうのは完全にウソ話だったわけでしょ。アメリカで誰か、責任を追求されてますか?

藤井聡:されてないです