藤岡 信勝
https://www.facebook.com/801530659932710
出席者の多くが,前の発言者の話をよく聞いて,それに内容をつなげて話を深めるという配慮をしていないように私には感じられました。
単に自分の言いたいことだけをいうのなら,複数の人間が集まって討論などする必要はない。
単独で出演して,能率良く話せばいい。
討論の良さは,お互いの発言に触発されて,「化学反応」が起こり,何か新しい認識や見方が生まれるところにあります。
大事なことは,他の発言者の言うことをよく聴いて,そういう共同作業として討論の場を生かそうという心構えを持つことです。
そういう意識が全体として欠けていたように思います。
十分に準備できなかった私の反省もあります。

もう一つは,上のことと関連しますが,話題がしょっちゅう変わって,次は何の話が始まるのか,皆目見当がつかないということがあります。
発言者が前の話と関係なく,話題の流れを勝手に変えるからです。
司会者が議題の整理をしない,ということも一つの要因です。
みんなが連想で思いつきを言い合ったら,話がどこに飛ぶかわかったものではありません。
「朝生」の田原総一郎の司会がメチャクチャで,討論の生産性が極端に低いことはよく知られていることです。
チャンネル桜の討論番組は,今まで非常に情報価値の高いものでしたが,今後はある程度,議題,論点の流れを整理しつつ発言を引き出す
ようにしないと,マンネリに流されてしまうように感じました。