というのも、現在、アメリカでは「Qアノン」現象が起こっています。
「Q」を名乗る匿名(アノニマス)の人物が、「国際金融資本がピープルを搾取して金儲けしてきた事実」をネット上で暴露し、
ディープ・ステートと果敢に戦うトランプ大統領を称賛している。
この「Q」に共鳴したトランプ支持者はトランプの演説会に姿を現し、「我々はQだ」と書かれたプレートを掲げる。
そこから彼らは「Qアノン」と呼ばれるのですが、トランプが登場するまで、ディープ・ステート批判はタブーでした。
ところが、いまやディープ・ステートという言葉は普通に使われ、ピープルが堂々と「NO」を突きつけることができるようになりました。

このように「ウィルソン大統領から続いてきたアメリカ」が大きく変わっていることを理解せずに、現在のアメリカを論じても見当違いの味方しか出てこないでしょう。

(『馬渕睦夫が読み解く 2020年世界の真実 百年に一度の大変革期が始まっている』 (WAC BUNKO 303) (日本語) 新書−2019/9/6 馬渕 睦夫 (著) より)