アメリカで起こっている「Qアノン」現象

(前略)
最高裁へユダヤ系判事を送り込み、大統領直属の世論操作機関を設置し、そしてユダヤ系金融家が主たる株主であるFRBを設立したことを併せて考えると、
今日のディープ・ステートの基礎はウィルソン大統領時代に築かれたと言っても過言ではありません。

アメリカの建国のもともとの精神はすばらしかったし、ウィルソン大統領までのアメリカは、それなりに良きアメリカだったと思います。
しかし、ウィルソン大統領以降、建国の精神を体現していたアメリカの国体が変わっていき、フランクリン・ルーズベルト大統領に至って、決定的に変わってしまったと思います。

独立系石油会社の経営者だったアーマンド・ハマーは自伝『ドクター・ハマー―私はなぜ米ソ首脳を動かすのか』(ダイヤモンド社)で、
「アメリカの富が国民のためばかりでなく、全世界のために利用されるべきだと考えいた」と、ルーズベルトの思想を語っていますが、
国際銀行家の後押しを受けて大統領選挙に当選した彼はグローバリズムの代理人であり、ディープ・ステートにとって最良の政治家だったといえるでしょう。
その路線がオバマ大統領まで続いたのです。だから、「アメリカ」といっても、単純ではありません。
ウィルソンまでのアメリカ、ウィルソンからオバマまでのアメリカ、それからトランプ以降のアメリカでは大きく違います。

ところが、日本の言論界で、そういう議論をする人はほとんどいません。みんな、「アメリカが」「アメリカが」と一緒くたにしています。
(中略)

いまだに、日経新聞などが
昔のジャパン・ハンドラーズ(リチャード・アーミテージ元米国務副長官やジョセフ・ナイ米ハーバード大教授など)とそのカウンターパートだった日本人の有識者を呼んで、
シンポジウムを開いたり、話を聞いたりしている。
そういうことをやっても、まったく無駄です。