水島は以前からたまに、討論とかで出演者に対して「ウチに出ていただいてる皆さんに政治家になってほしい」などと言っていた。

これも水島の野望の一環で、要はチャンネル桜や頑張れ日本は未来の政党設立を見据えたものでもあった。

その試金石としてあったのが、田母神都知事選出馬。

これは、一定の盛り上がりを見せたが、チャンネル桜がフルパワーを注いでも東京都民を説得する力は無いという事実が浮き彫りになり、あるいは選挙戦術としても疑問を感じたという声もあった。

また、その後田母神が逮捕されるという事態にまで発展したことが水島の野望にとどめを刺した恰好となった。

誰が悪かったのかという話は置いておくとしても、もし田母神逮捕を防げていたら、もし田母神を会長とした頑張れ日本が現在も存続していたとしたら、国民保守党がチャンネル桜出演者からすらもここまで避けられてはいなかったであろうというのは論を俟たない。

間も無く齢70歳を迎える水島に、もはや新しい保守の潮流を作るなどというのは不可能だ。可能だとすれば、これまで水島が攻撃し、追放し、絶縁して(されて)きた元チャンネル桜出演者らに土下座して心から謝り、許しを乞うぐらいの地道な保守関係修復作業が必要だろう。

もっとも相手方が許してくれる保証もない。許してもらえなければ、許してもらえるように可能な限り反省し、心を入れ替える。「ああ、水島さんも心入れ替えたんだな」と思われれば許す人は必ず出てくる。

水島にそれができるか?大方の人々はできないと見るだろう。でも、水島が野望を果たさねば死んでも死に切れないというのであれば、そうするしかない。全ては水島次第。