>>222
「妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。たとい、みことばに従わない夫であっても、妻の無言のふるまいによって、神のものとされるようになるためです。」
(ペテロの手紙第一、3章1節)

つまり、妻に対して服従しなさいというのです。
妻の無言のふるまいによって、たとえ今クリスチャンでなくても、将来、その夫が神さまを信じて神のものとなるためです。
この箇所の前には、奴隷に関する勧めがあり、善良な主人だけでなく、横暴な主人に対しても尊敬の心を込めて服従しなさいとあります(2章18節)。

同じく新約聖書のエペソ人への手紙6章6〜7節には、「人のごきげんとりのような、うわべだけの仕え方ではなく、
キリストのしもべとして、心から神のみこころを行い、人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい」とあります。

夫に従う場合にも、奴隷に対する命令にあるように、尊敬の心と善意をもって従うことが要求されているわけです。

男性は、女性に支配されることを恐れる傾向があります。
女性も確かに男性を恐れるところがありますが、男性は女性よりも自尊心が強いので、女性が自分の恐れをオープンにできるのに比べて、
男性は隠す傾向があります。(ポール・トゥルニエ『結婚の障害』26頁参照)。ですから、批判されたり、忠告されたりすると、なかなか素直になれず、
怒ったり、怒鳴ったりしてしまうのです。

このように考えていくと、新約聖書のテモテの手紙第一、2章8節で「男は、怒ったり言い争ったりすることなく、
どこででもきよい手を上げて祈るようにしなさい」と勧めれているのは、男性の傾向を表し、的を射ていると言えます。
そのような男性を変えるのは、女性の無言の従順です。無言のふるまい、柔和さと穏やかさ、これが男性を変えるのです。