>>592
コメントで「W杯の曲としては…」といったものが散見されるけど、それはある意味当然だろう。
この曲はスポーツやサッカーに留まらず、明らかに先を見据えたものだから。
2011年に発表された「君と羊と青」もNHKサッカーのテーマ曲だったけど、この曲も
一見スポーツを連想させるものではない。

恐らく、サッカーの応援のみに即したものを作ろうとしたら、それなりのものができると思う。
しかし、それだけでは野田氏のプライドが許さない。
かと言って、カタルシス・浄化に比重を置きすぎるとスポーツから乖離してしまう。
そこで、落としどころとしてあのような構成の曲になったのだろう。

更に気づいたが、前半のラップのときは暗所でしかもサングラスをかけて踊っている。
それは、「今は日陰にいる在野の俺たちだが、いつか勝者だと証明してみせる」といった
反骨心のようなものも示しているのではないか。

少なくともRADWIMPSの曲に関しては、MVも見なければ解釈は不可能である。
特に、今回の「カタルシスト」のMVは緻密な計算に基づいて製作されたものであろう。
自分は「君の名は。」の「スパークル」を聴いて、「この人は明らかに他の連中とは違う」と
感じてその他の曲も聴いた。そして、今回の「カタルシスト」「HINOMARU」の一件で、
それが間違いではないと確信した。

彼は、到底左右の理解の及ぶような人物ではないということだ。
自分は、まだまだ「wimper」には程遠いが、このバンドに出会えたことに非常に感謝している。