第2部 グローバル・ヴィレッジの百姓一揆

第1章 しばき隊の文化的背景
「隊」から「集団」へ~しばき隊のその後/パンク・ロックの反レイシズム思想/神戸のニュータウンと在日/年代の韓国で見た日本の姿/ブラック・ミュージックから受け取るメッセージ/年代の在日文学が追求した「本音」

第2章 バッド・テイスト、価値相対主義、ネットワーク
サブカルチャーからサブカルへ/ワールド・ワイド・ウェブの衝撃/ネットに広がる鬼畜系と共産趣味/インターネットは民衆のためのメディア(だった)/カリフォルニアン・イデオロギーと日本のIT長者たち

第3章 マクルーハンとネット右翼
「地球村」はディストピアである/ネット右翼は対話を重視する/ネット右翼と出会い、対抗言論にあけくれる/トラックバックが村人の距離を縮めた/フリー・チベット運動とネット右翼

第4章 ネットから直接行動へ
暴走するレイシストたち/襲われる側の視点を体験する/600人のヘイターと催涙スプレー

第5章 正義をめぐる諸問題
在特会をしばきたい/しばき隊と暴力の問題/アイデンティティ・ポリティクスとカウンター運動/どっちもどっち論はなぜだめか/正義は人の数だけない/そもそも正義とはなんだろう/正義はだいたいでいい