(CNN) 世界の野生生物の減少は従来考えられていたよりも「著しく憂慮すべき」水準にある――。新たな研究でそんな結果が明らかになった。地球上の半数近い種は、個体数の急速な減少に見舞われているという。

減少の主な要因は、農場や町、都市、道路の用地を確保する目的で野生環境を破壊していることにある。ただ、気候変動も種の減少の重要要因になっており、世界の温暖化に伴い、今後ますます深刻な影響を及ぼすと予想されている。

論文の著者らは今回、哺乳類や鳥類、は虫類、両生類、魚類を含む地球上の7万以上の種を調査。個体数が増えているのか減っているのか、それとも横ばいなのかを見極めた。

その結果、こうした種のうち48%は個体数が減少しており、増えている種は3%未満にとどまることが判明した。

調査結果は専門誌バイオロジカル・レビューズに22日付で発表された。

英クイーンズ大学ベルファストに所属する論文共著者、ダニエル・ピンケイラドノソ氏は今回の調査結果について、「痛烈な警告」だと指摘する。

ピンケイラドノソ氏は「これよりかなり少ない種を基にした別の研究でも、現在進行中の『絶滅危機』が一般に考えられているよりも深刻であることが示されていた。我々の研究結果はそれをグローバルな規模で明確に裏付けるものだ」と説明した。


※以下省略。記事全文はソース元にて

2023.05.23 Tue posted at 18:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35204205.html


■論文はこちら
More losers than winners: investigating Anthropocene defaunation through the diversity of population trends
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/brv.12974