※1/18(水) 12:14配信
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 東北大学多元物質科学研究所と名古屋工業大学は17日、鉄を用いたリチウムイオン電池正極材料の高容量化に成功したと発表した。東北大学多元物質科学研究所の小林弘明講師、本間格教授、名古屋工業大学大学院工学研究科中山将伸教授らの研究グループによる研究成果。

 リチウムイオン電池の正極材料として、レアメタル(コバルトやニッケルなど)の代わりに鉄を用いた材料を作る試みのひとつ。鉄を用いた正極材料としてはすでにリン酸鉄リチウム(LiFePO4)が実用化されているが、レアメタルを材料とした正極と比べてエネルギー密度(単位質量もしくは単位体積当たりに取り出せるエネルギーの値)が低く、より高いエネルギー密度の正極材料開発が課題となっていた。

 今回、研究グループが正極材料として用いた逆蛍石型リチウム鉄酸化物(Li5FeO4)は、そのままではリン酸鉄リチウムと同程度の(もしくはそれよりも低い)エネルギー密度しか得られない材料だが、近年になって材料となる鉄と酸素両方のレドックス反応(酸化還元反応。化合物間で電子の授受がある反応のこと)を活用する方法が発見されたことで、正極材料として注目を集めている。

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