この生き物は、体長5ミリほどのヤドリイツツノムシ属の仲間で「山太郎ガニ」とも呼ばれるモクズガニなどに付着していたことから「ヤマタロウヤドリツノムシ」と名付けられました。
22年前に鹿児島県内で発見され、垂水市と肝付町の川で確認されていましたが、その後、鹿児島大学の上野大輔准教授などのグループの研究で、東南アジアに生息する種類とは生殖器などに違いが見られたため、新種の可能性が高いことが分かり、今月1日にイギリスの学術誌に掲載されました。
子どもの弁当などで定番のタコの形をしたウインナーに姿がそっくりで、水質がきれいな川でのみ確認されていることから、上野准教授は「水質を評価する際の指標になる可能性も高い」と指摘しています。
研究グループでは今後、分布や詳しい生態を調査することにしています。
上野准教授は「最初に見た時は不思議な見た目で何の仲間か分からず、衝撃でした。かわいらしい見た目や動きをしているので、まず1回見てほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220818/k10013777771000.html