おとめ座の方向で見つかった地球型惑星、大気研究の重要な観測対象となるか

 マックス・プランク天文学研究所のTrifon Trifonov氏、東京大学大学院総合文化研究科附属先進科学研究機構の成田憲保氏らの研究グループは、「おとめ座」の方向およそ26光年先にある赤色矮星「グリーゼ486(Gliese 486)」を周回する太陽系外惑星が見つかったとする研究成果を発表しました。
 今回見つかった系外惑星は今後の重要な研究対象になり得るとして研究グループから注目されています。

 今回発見が報告された系外惑星は「グリーゼ486 b(Gliese 486 b)」と呼ばれています。
 発表によると、グリーゼ486 bは地球と比べて直径が約1.3倍、質量が約2.8倍で、地球とほぼ同じ密度を持つ岩石惑星とみられています。
 主星のグリーゼ486は直径と質量がどちらも太陽の3分の1ほどで、表面温度は摂氏約3100度と太陽よりも小さく低温の恒星です。

 サイズが地球に似ていることから生命の居住可能性も気になるところですが、主星のグリーゼ486から約250万km離れた軌道を約1日半という短い周期で公転しているグリーゼ486 bは、自転と公転の周期が同期した潮汐固定(潮汐ロック)の状態にあると考えられています。
 昼側の表面温度は少なくとも摂氏約430度に達すると推定されていて、その表面はおそらく地球よりも金星に似ていると予想されています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

sorae 2021-03-06
https://sorae.info/astronomy/20210306-exoplanet.html