本当に『だしパックの煮すぎ』で、ヒスタミン中毒が起こったのか? 医師が考察

 『だしパックの煮すぎが原因? 保育園の給食で食中毒 東京』という記事が、SNSで大きく拡散していました(※1)。

 症状のあったお子さん方の早い回復を願うとともに、『本当にだしパックが原因だったのかな』と疑問に思ったこともあり、簡単に解説をすることにしました。

■ヒスタミン中毒と食中毒

 そもそも『ヒスタミン中毒』という言葉自体が誤解を招きやすい病名ですよね。

 というのも、『食中毒』というと、細菌の感染による胃腸炎を思い浮かべます。
 たとえば、『サルモネラ菌』とか『ビブリオ菌』ですね。

 実は食中毒は、細菌の感染だけで起こるわけではありません。

 食中毒とは、『食品や飲料を摂取することで起こる健康被害の総称で、微生物・寄生虫・化学物質・自然毒などが原因となる』とされています。
 つまり、食中毒は、細菌の感染でなくとも化学物質(食物に残存した洗剤など)や毒物(毒きのこなど)によるものも含むことになるのです。

 その食中毒を起こす化学物質にひとつが、『ヒスタミン』です。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

堀向健太 | 日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会指導医 11/17(火) 13:31
https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20201117-00208281/