update:2019/8/23 17:00

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 これまでより3倍の精度を持ち、ノイズにも強い新世代のGPS衛星(GPS III)の2号機が2019年8月22日(アメリカ東部時間)、フロリダ州ケープカナベラルからデルタIVロケットで打ち上げられ、初期の軌道投入に成功したと打ち上げを担当したULAが発表しました。

 ロッキード・マーティンが製造し、第1グループ合計10機が打ち上げられる第3世代GPS衛星。現在使われているGPS IIR-Mと比較して3倍の位置測定精度を誇り、電波妨害に対しても8倍強いという特長を持っています。また、設計寿命も従来の倍となる15年で、丈夫で長持ち、しかも高性能という人工衛星です。

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 2018年12月に行われたGPS IIIの1号機打ち上げはスペースXが担当し、ファルコン9ロケットが打ち上げ機として使用されましたが、今回の打ち上げを担当したのはULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)。アメリカで初めての有人軌道周回飛行を実現したアトラスや、日本初の気象衛星ひまわりを打ち上げたデルタなど、伝統と信頼のあるロケットシリーズを運用している企業です。

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 GPS III2号機の打ち上げに使用されたのは、デルタIVロケット29号機。長い歴史を持つデルタロケットシリーズの現行型で、これが最終号機となりました。デルタロケットは日本のN-I、N-IIロケット、H-Iロケットにその技術が活かされており、日本でも馴染み深いロケットといえます。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

<出典・引用>
ULA プレスリリース
ロッキード・マーティン プレスリリース
Image:ULA/Lockheed Martin
(咲村珠樹)

Last Updated:2019/8/23 17:00 Edited By 咲村 珠樹 © C.S.T.ENTERTAINMENT Inc. URL: https://otakei.otakuma.net/archives/2019082307.html