小惑星「リュウグウ」に金属の塊を衝突させる世界初の実験に成功した探査機「はやぶさ2」は25日、実験後初めて小惑星の上空から衝突地点を撮影する計画です。衝突によって小惑星の表面にはクレーターができた可能性が高いとみられていて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は地形がどのように変化したか確認することにしています。

はやぶさ2は今月5日、小惑星リュウグウに金属の塊を衝突させる実験に成功したあと、衝突で飛び散った岩石などを避けるため、小惑星を大きくう回するコースを飛行し、およそ2週間かけて小惑星の上空2万mに戻りました。

そして実験後初めて衝突地点を撮影するため、24日午後4時40分すぎに小惑星への降下を開始しました。

その後、はやぶさ2はゆっくりとしたスピードで降下を続け、25日午前11時16分ごろに高度1700mで降下を停止する予定です。

そして、この高度を維持しながら午前11時38分ごろから1時間余りにわたって、クレーターができた可能性が高いと見られる衝突地点周辺を撮影する計画です。

JAXAは、25日撮影する画像を、実験前に撮影しておいたものと比較して、小惑星表面の地形がどのように変化したかを確認し、小惑星内部の岩石の調査を進めることにしています。

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NHKニュース
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