富士通は、これまで独自にメインフレームの時代に築き上げてきた、
マシンの信頼性を担保したり向上させるための機構を組み込んだチップだと
得意そうに語っていたが、そのようなチップの製造を外国に委託して
しまうということは、結局そのノウハウを移転してしまったのと同じことになる。
そりゃあNDAとかいって契約を結んで知り得た情報を他者には開示しないこと
だとか、その知識を元にした製品を作らないことなどとしているのかもしれないが、
知られてしまえば知識としては漏れる。それがどこかに無断で使われていないのか
を調べることは難しいし、特許にしていないような工夫だと流出したと証明する
ことは極めて難しいのではないか。独自に発見した工夫だといわれたときそれを
反証できないだろう。情報は見かけ上無関係のところに横流しできるから。