昔から、統合失調症はホモ・サピエンス固有の疾患だと言われているよね。

あと、最近人類の進化史上ホモ・サピエンスになって初めて持つようになった形質に、
「フィクション」を信じられる能力、というのが指摘されてきている。
つまり、神、民族、人権、正義といったフィクションを信じ集団で共有することが
ホモ・サピエンスの固有の性質でそれがこの種をここまで発展させたと言われている。

そして、統合失調症の症状の大きな特徴が通常思考へのフィクションの防壁なき
侵入だ。

つまり、ホモ・サピエンスのフィクションを信じる能力と統合失調症には密接な
関係があると言えるんじゃないのかな。

統合失調症を発病していない人は、フィクションを信じてはいても、現実認識の
通常思考とはどこかで一線を引いていて、信じると信じないの危ういバランスを保っている。

この危ういバランスが保てなくなるのが統合失調症じゃないのかな。