2015年1月に発表した「HoloLens」の後継モデル。ディスプレイシステムを一新し、オブジェクトを表示できる視野角が前モデルに比べて約2倍に拡大。表示範囲を広げながらも、ピクセル密度は前モデルと同様の「1度あたり47ピクセル」(同社)として、細かい文字の視認性も維持しているという。
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※HoloLens 2の視野角(外枠)と、HoloLensの視野角(内枠)の比較
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指の動きまで認識できるハンドトラッキング機能を搭載。より直感的なジェスチャー操作に対応する。発表会では複数の指で空間に配置したピアノを演奏するデモを行った。視線を検知するアイトラッキングセンサーも内蔵。生体認証機能「Windows Hello」経由の虹彩認証でWindowsにログインできる。
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本体には軽量なカーボンファイバー(炭素繊維)素材を採用。背面のダイヤルを回してフィッティングする仕組みなどによって、「ほぼ全ての人が快適に装着できるように設計した」(同社)という。メガネを着けたままでも装着でき、前方のグラス部分はフリップアップできる。USB Type-Cを採用するなど、インタフェースも一新した。
Azure上でグラフィックの描画処理を行うストリーミング機能「Remote Rendering」や、企業向けにHoloLens 2をカスタマイズできる「HoloLensカスタマイズプログラム」など、業務用途を強く意識したモデルになっている。
HoloLens 2を2019年中に発売する国は、米国、日本、中国、ドイツ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、オーストラリア、ニュージーランド。一部地域では既に受注を始めている(日本は準備中)。
同社は、米MozillaがHoloLens向けWebブラウザのプロトタイプを開発している他、米Epic GamesのUnreal Engine 4がHoloLensをサポートすることも明かしている。詳細は今後数カ月以内に発表するという。
さらにHoloLens 2の発表とあわせて、HoloLens 2向けに開発した深度センサー、RGBカメラなどを搭載するカメラデバイス「Azure Kinect開発者キット(DK)」も発表した。Azureの画像認識API「Computer Vision API」などを組み合わせて、さまざまなツールに活用できる。価格は399ドルで同日から発売する。
介護テクノロジーなどを手掛ける米Ocuveraは、入院患者が病院内で転倒する前兆をAzure Kinectのカメラで特定し、看護師にアラートを出すような仕組みを検討しているという。
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■動画
Introducing Microsoft HoloLens 2 https://youtu.be/eqFqtAJMtYE
ITmedia NEWS
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