■動画
AntBot : le robot fourmi | Reportage CNRS https://youtu.be/ddgbWEhBdIQ

新しいロボットは、砂漠アリと同様の光検出機能を利用することで、GPSなしでも移動できる。

砂漠アリは、サハラ砂漠の灼熱の状況でも生き延びられる。ただし、数分以内に食べ物を見つけないと、焼け死んでしまうような状況に陥ることがある。こうした環境に生きてきた結果、砂漠アリは、人間には検知できない偏光帯を利用して、非常に効率よく移動できるようになった。それに加えて、砂漠アリは、自分の歩数を慎重に数えている。砂漠アリが生存しているのは、この2つの戦術によるものだ。

サイエンス ロボティクス(Science Robotics)に2 月13日付で発表されたロボットは、太陽光の偏光を検知できる紫外線センサーを備えている。「天空コンパス」と呼ばれるこの機能は、砂漠アリが太陽の光を検知する方法を模倣したものだ。この天空コンパスは、ロボットが進む方向を決めるのに役立つ。また、砂漠アリと同じように、歩数も数えている。屋外で実施したテストでは、いくつかのチェックポイントを経て、元いた場所の14メートル以内に戻るのに成功したという。

このテクノロジーは、GPSに障害が発生した場合の案内のバックアップに役立つ可能性がある。GPSの障害は、無人乗用車にとっては特に大きな問題となる。

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https://www.technologyreview.jp/nl/an-insect-bot-mimics-desert-ants-by-looking-at-the-sky-to-navigate/