同学会によると、神奈川県では、他県より早くからクリハラリスの生態が確認されていた。江の島にあった施設から逃げ出すなどして、1950年代には鎌倉市で野生化が確認された。やがて横須賀、三浦半島全域に拡大し、最近では横浜市北部でも分布報告があるという。鳥の卵・昆虫を捕食するほか、習性が似るニホンリスの減少も懸念される。
農作物などへの被害を防ぐため、各自治体は2017年度、県内で約4600頭を捕獲した。同学会は、生態系への影響を防止するための捕獲、県全域の計画的な対策の必要性を訴える。要望書では、詳細な生息分布調査の実施、「防除計画」の策定などを求め、学会としてのサポートも約束している。今回の要望に対し、県は対策を検討するとしている。
■クリハラリス
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/01/29/20190129k0000m040067000p/7.jpg
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190129/k00/00m/040/074000c