これはAIで分析した熟練工の調整手法を模倣するものだから、
工作機やライン設備などとワンセットになるんじゃないの。だから、
「これを使えば調整時間が短縮できる」対象の機械を売るわけ
だから、その点は儲けになるものだと思うよ。

AIとかビッグデータとか言われてるけど、要するにいま市場で求め
られてるのは生産のためのデータ分析とそれを活用し、工場や機械
の運用を向上するための施策。さらに言えばデータ化を前提にした、
様々な製造工程の効率化。それによって多品種少量のプロジェクト
を、いままでの大量生産と同じコストで実現できる。そして、それを
目指すのが、ドイツから始まって、いまようやく想定通りの応用事例
が出ているIndustry4.0だと思う。

だから、手放しで、この機械の初期設定を行うアルゴリズムだけ
輸出してもあまり利は得られないんじゃないの。だって中国の
安いものって、いまでもそうだけど、価格はちょっと安く、そして、
品質は大幅ダウンって形だもの。