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【海洋温暖化】波が過去70年でどんどん強くなっていることが判明、侵食や洪水のリスクが増している[01/23]
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0001しじみ ★垢版2019/01/23(水) 16:39:51.20ID:CAP_USER
「海洋温暖化と波の強さに直接的なつながりがある」と、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究者たちが新たな研究で発表しました。研究者は「地球温暖化に由来する上部海洋の温暖化は、世界的な波候を変化させ、波を強くしています」と主張しており、波が沿岸部の浸食を速めたり洪水のリスクを高めたりしている可能性を示しました。

A recent increase in global wave power as a consequence of oceanic warming | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-018-08066-0

Ocean warming is making waves stronger—and that's a problem | Popular Science
https://www.popsci.com/climate-change-wave-energy

波は風の強さや温度といった風のエネルギーと海洋上部の関係によって発生します。研究者がこの関係について調査したところ、1948年以降、波の力は世界的に毎年0.4%ずつ増していたことが判明しました。波の力の変化は地域によって大小があるものの、全体的に増加していたとのことです。

研究を率いた環境エンジニアのBorja Reguero氏は、風と水から作られる「波候」に地球温暖化のような気候の不均衡が影響するようになっていることを指摘しました。

エルニーニョのような特定の現象が波の大きさに影響することは、これまでも知られてきました。しかし、世界的に見られる気候変動が波にどう影響しているのかを決定的に示す研究はなかったとのこと。そこで、博士課程からずっと波の力について研究してきたReguero氏は、元顧問の研究者たちとともに、波の強さと海洋温暖化の直接的な関係について調べることにしました。

この研究は過去に示された波の分析と、将来的な傾向を予測する数理モデルに基づいています。過去70年間にわたって波の力が強くなってきたこと以外にも、データは北太平洋や南極海のような緯度が高い地域および低い地域が、強くなっていく波の力の影響をより受けやすいことを示したそうです。

研究に参加していない沿岸科学者のGary Griggs氏は、この発見が「世界中の海岸線に影響する」とコメント。観察に基づくデータとモデリングの両方を使用したこの研究結果を、Griggs氏は信頼できるものだとみています。

沿岸部の地域は気候変動の影響を受けやすく、この研究で示された「波が強くなっているということ」を考慮した計画を立てることの重要性が研究者によって示されています。波の力と動きは浸食や洪水のカギとなるものであり、防波堤を作るか否かといった判断にも影響します。

第24回気候変動枠組条約締約国会議(COP24)では、気候変動に適応し、多くの命を救うにはどうすればいいのか、という点が議論の中心となりました。Reguero氏は沿岸部の運命について語る際には、強くなっている波の力についても考慮したプランが必要だと主張しています。Griggs氏は今世紀半ばまでには気候変動はより大きくなり、海面レベルは毎年0.1〜0.15インチ(2.5〜3.8センチ)上昇する可能性があるとみており、波の力が強くなることで嵐はより危険になると考えられるため、波への対策が気候変動のインパクトを和らげるとしています。

Reguero氏によると、衛星からの観測を行えば波の力を測定し、データを気候変動の指標にできるとのこと。波を衛星から観測は、今後どのような気候変動が起こるかを予測可能にし、世界の国々に対して取るべき行動を示すカギとなることを示唆しました。

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20190123-global-wave-power-oceanic-warming/
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