アメリカ・ラスベガスで開催中のCES2019で、AMDのリサ・スーCEOが基調講演を行いました。その中で、第2世代の「Vega」アーキテクチャを採用する7nmプロセス製造GPU「Radeon VII(Radeon 7)」を発表しました。Radeon VIIはライバルNVIDIAのGeForce RTX 2080相当の性能を持ちます。

AMD President and CEO Dr. Lisa Su Reveals Coming High-Performance Computing Inflection Point in CES 2019 Keynote | AMD
https://www.amd.com/en/press-releases/2019-01-09-amd-president-and-ceo-dr-lisa-su-reveals-coming-high-performance

Radeon VII | AMD
https://www.amd.com/en/products/graphics/radeon-vii

CES2019のリサ・スーCEOによる基調講演で第2世代Vegaを採用するGPU「Radeon VII」が発表された様子は、以下のムービーの53分以降で確認できます。

「AMDはハイエンドゲームを愛している」と強調したスーCEOが手に持つのが第2世代Vega採用の新グラフィックボード。
従来のハイエンドモデル「Radeon RX Vega」シリーズと同様にアルミケースを採用していますが、ファンは3連に強化されています。
世界初の7nmプロセスで製造される新GPUは「Radeon VII」という新しいネーミングが採用されました。これは、「GPU初の7nmプロセス製造品」というだけでなく、第2世代Vegaの「Vega II」をもじった「VII」だと考えられます。
Radeon VIIは、Compute Unitを60基搭載し、第1世代のVegaアーキテクチャと比べて同電力で25%性能が向上しているとのこと。贅沢にもHBM(High Bandwidth Memory)を16GBも搭載し1TB/sのメモリバンド幅を実現します。
第1世代Vega採用の「RX Vega 64」に比べて順当な性能向上を見せています。


ゲーミング性能も高め。
なお、Radeon VIIの想定ライバルはNVIDIAの Geforce RTX 2080。4K解像度での主要ゲームのスコアはライバルと同等以上の性能を発揮するとのこと。
同じくキーノートスピーチで発表された「第3世代Ryzen」とRadeon VIIを組み合わせたゲームデモも行われました。

Radeon VIIは2019年2月7日発売予定で、価格は699ドル(約7万7000円)とRTX 2080にそろえてきました。7日発売、約700ドルとここでも「VII」へのこだわりが感じられます。

なお、Radeon VIIの公式ページでは、グラフィックボードの内部構造をチラ見せするムービーも公開されています。

なお、AMDはRadeon VIIは発売から一定期間、ゲームソフト「Resident Evil 2」「Devil May Cry 5」「Tom Clancy's The Division 2」が無料でバンドルされるキャンペーンを行う予定です。

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AMD at CES 2019 https://youtu.be/bibZyMjY2K4
AMD Radeon™ VII: World’s First 7nm Gaming GPU https://youtu.be/uilkteCmqTI

https://gigazine.net/news/20190110-amd-radeon-7/