貴人の姿を映していた鏡は、貴人が亡くなった後にも、貴人の姿をした
まぼろしが鏡から出てきて人を惑わせるという迷信があって、
だからそうならないように、貴人が亡くなったらその姿を映した鏡は
ことごとく割って中からまぼろしが出てこれなくしてから埋葬した。

正月の鏡割りは、正月に供えていた鏡餅を正月15日に割って炙って食べると
一年間健康に過ごせるという迷信(昭和の30年代ぐらい前までは行われていた)。

今でも、神社などでは、丸い金属鏡を祭壇に飾っていたりする。

鏡は太陽光を反射させて向けて、民衆を驚かせたり、敵を脅かす道具
だったりもしたらしい。