東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内の除染で出た汚染土を、同県南相馬市での常磐自動車道の4車線化工事に使う環境省の計画について、工事予定地の同市羽倉行政区の相良繁広区長(67)は27日、「風評が心配だ」として反対する意向を示した。環境省による住民説明会開催の要請も拒否した。共同通信の取材に答えた。

 汚染土の利用を巡っては、同県二本松市でも市道での実証試験に住民が強く反対し、環境省は再検討に追い込まれている。汚染土は放射性物質の濃度が一定以下で安全性に問題はないとしているが、地元の理解が十分に得られていない現状が浮き彫りになった。

共同通信
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