>>118
> 実験成果は金になりにくいオマケ付きだから、世界
> 中でも建設に二の足を踏む国が多いとか。

それだけじゃなくて、ILCは実はフルサイズの30kmで建設しても到達エネルギーではCERNのLHCに及ばない
ILCの長所は内部構造のないレプトン(具体的には電子)を使うので内部構造ありまくりのハドロン(具体的には陽子)を使うLHCと違ってノイズが少ない実験ができる点

つまり精密測定にはILCがCERNのLHCよりもずっと向いているが、超対称粒子など未知の素粒子を探すには未知のエネルギー領域を探索できる
加速エネルギーの大きな加速器のほうがチャンスがずっと大きい

言い換えると、ILCは最初からノーベル賞級の発見つまり未知の素粒子の発見は殆ど期待できないで、既知の素粒子(典型的には発見されてノーベル賞ゲットした
ヒッグス粒子)の性質を精密に調べるための裏方仕事用の加速器なんだよ

だからCERNなどのヨーロッパ勢は建設費が高いけれどノーベル賞の期待はできない裏方加速器なんて代物は自分達の大事なお金では作りたくないわけで
だけど素粒子物理学全体としては裏方仕事も不可欠だから、お人好しの日本を上手く言い包めて作らせようとしている、というのが狡猾なヨーロッパの連中の本音なんだよ

いずれにしても世界最大の科学技術先進国であり基礎研究にも莫大な予算を投じているアメリカが巨大加速器建設レースからはずっと以前に撤退したという事実、
そして巨大加速器から撤退したからといってアメリカの科学技術研究や基礎研究のレベルが低下したなどという事態には全くなっていないという事実、
更には1兆円規模のILCの費用に充てる科学技術予算があれば、数百人もの研究者に高給と十分な研究予算を与えて、終生、基礎研究にずっと従事させてやれるという事実、
これらの厳然たる事実を日本政府はしっかりと認識し理解した上でILC建設賛成派の主張の適否を冷静に判断すべきだ