米露カナダの宇宙飛行士3人を乗せたロシアのソユーズロケットが3日午後(日本時間3日午後)、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。インターファクス通信によると、飛行士が搭乗する宇宙船が約9分後にロケットから切り離され、打ち上げは成功した。

 有人での打ち上げは今年10月に失敗して以来となる。順調にいけば、約6時間後の3日夜(同4日未明)に国際宇宙ステーション(ISS)に到着する。

 3人の飛行士は、現在ISSに滞在中の米露独の宇宙飛行士3人と交代する。滞在中の飛行士は12月下旬、ISSに接続されている帰還用の宇宙船に搭乗して地球に戻る予定。

 ソユーズはISSに宇宙飛行士を運ぶ唯一のロケット。有人飛行を再開できない場合、ISSは2000年の運用開始以来、初めて無人になる恐れがあった。帰還用の宇宙船が12月下旬に耐用期限を迎え、交代要員が来なければ滞在中の3人は地球に戻らざるを得ないためで、今回の打ち上げの成否が注目されていた。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181203-OYT1T50073.html