カブトムシの角を形作るのに必要な11種類の遺伝子を基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の新美輝幸教授(分子昆虫学)らの研究チームが特定し、4日付の米オンライン科学誌に発表した。昆虫の多様な角がどのように進化したのかを知る手掛かりになると期待される。

 チームはカブトムシの幼虫を使い、角のもととなる部分で働いている約千種類の遺伝子を発見。その中でも重要な役割を持つ49種類を選び、それぞれを働かないようにした幼虫を作って成虫でどのような角ができるか観察した。

 すると、49種類のうち11種類で角の先端部分がはっきりと枝分かれしなくなったり、角ができなくなったりした。

■正常なカブトムシの角(左上)と、それぞれ種類の異なる遺伝子を働かないようにした3匹のカブトムシの角
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共同通信
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