2014年に打ち上げた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人探査機「はやぶさ2」が
地球から約3億キロメートル離れた目的地の小惑星「りゅうぐう」に27日、到着する。
太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る手がかりとなる岩石を採取し、20年末に地球に持ち帰る。
9月にも最初の着地を目指す。

 はやぶさ2は、多くのトラブルを乗り越えて小惑星「イトカワ」の微粒子を回収することに成功し、
10年に地球へ帰還した「初代はやぶさ」の後継機。はるか遠くの小惑星に無人探査機を再び送り込み、
日本の技術がなお世界をリードしていることを示す。

 27日、りゅうぐうから20キロメートルの目標地点に着く。
人類が初めて目にしたりゅうぐうの姿は研究者が思い描いていた「ほぼ球形」とは程遠く、
赤道付近が膨らんだコマやそろばんの玉のような形状をしている。

 大きさは直径900メートル程度で、
ほぼ垂直の軸を中心に約7時間半の周期で地球とは逆向きに自転していることがわかった。
表面には、クレーターのようなくぼ地や岩石の塊が数多く見える。探査は難航も予想される。

 今後、はやぶさ2は太陽の周りを回るりゅうぐうに並走し、19年末まで観測を続けて、3度の着地を試みる。
表面にある岩石の回収を目指すほか、金属弾を撃ち込んで地下深くを掘り起こし、地中に眠る物質を採る計画もある。

 りゅうぐうのような小惑星は過去に高温にさらされた時期がなく、
太陽系が誕生した約46億年前の有機物や水などが残る「タイムカプセル」といわれる。
りゅうぐうのかけらである岩石を地球に持ち帰って分析すれば、太陽系がどのようにでき、
有機物や水から地球の生命がどう生まれたのかなど多くの謎に迫る手がかりが得られると期待されている。

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日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32288400X20C18A6AM1000/