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この人数以下では多世代星間航行の成功率はかなり低下するとのこと。
例えば、最初のシミュレーションでは乗組員の数が「32人」とされており、
その場合の多世代星間航行の成功率はまさかの0%だったそうです。
その理由はこれだけ小さなコミュニティだと近親交配が避けられなくなってしまい、
プロキシマ・ケンタウリbへたどり着けたとしても遺伝子的に健全な乗組員はゼロという状況になってしまうためだそうです。

マリン博士はベルフィ博士と行っている「プロキシマ・ケンタウリbへ向けた多世代宇宙旅行の為の最小限の乗組員を計算」について、
「これまで検出された3757個の(生命が存在する可能性のある)太陽系外惑星のうち、
地球に最も近い惑星は地球から40兆km離れた位置に存在します。
最先端の宇宙船で到達可能な最高速度は光速のわずか1%であり、
そのような技術で作られた宇宙船で太陽系外の惑星に向かえば、到達するのに最低でも422年かかることとなります。
これは星間航行は人間の寿命の中では達成できないことを示す数字といえます。
長期間にわたる宇宙ミッションでは、クルーが何百年もの間にわたって宇宙空間で生き残るための解決策を見つけ出す必要があります。
よって、我々のプロジェクトではハードウェアと人口の両面で最小サイズを確立することを目標としており、
そうすることで、我々は多世代にわたる星間航行のための要件を科学的に正確に見積もりできるようになるのです」と語っています。

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180625-minimum-number-people-send-generational-ship/